求人情報を読み解くコツ

転職活動を行う際に必ずと言っていいほど目にするのが「求人情報」です。
ただ、そのほとんどがかなり殺風景なものであるため、「具体的にはどのような仕事をするのか知りたい」「どのような人が働いているのか知りたい」といった意見が多く聞こえることも事実です。
この記事では、仕事や会社の実像に迫るための方法について説明します。

転職経験者の情報収集に関する振り返り

転職活動経験者にアンケートをとったところ、そのうち多くの方が「十分な情報は収集できなかった」と回答しました。
なかでも、「求人情報だけでは、必要な情報は収集できなかった」という声は多く、
「仕事の具体的な内容について、もっと深く理解した上で転職活動を行いたかった」という意見もありました。

このような声のある一方、実は求人情報からの情報の読み取り方さえ理解していれば、より多くのことを知ることができるのも事実です。
そのポイントについて説明します。

求人情報から読み取れる情報とは?

求人情報から読み取れる情報の基本的なものといえば以下のものが挙げられます。

  • 募集している職種
  • 仕事内容
  • 勤務地
  • 勤務時間
  • 応募資格
  • 給与や福利厚生などの待遇

これらを「募集要項」といいます。
これらの基本的な情報であれば、誰でも読み取ることが可能です。ポイントを抑えることで、ここからさらに情報を読み取っていくことができます。

求人情報をベースに、更に情報を読み取る方法

そのポイントとは、仕事の内容や募集している職種から、その仕事のやりがいや成長につながる点を想像することです。

例えば営業職の募集の場合、その商材・商品から、お客様の姿を想像してみて、「買ってもらうためにはどのような戦略や戦術が必要になるか」「どのような点で苦労することがありそうか」などまで想像を巡らすのです。

そのうえで、募集企業のサイトに書いてある「企業理念」や「先輩社員の声」と照らし合わせ、
「このような風土なら、こういった点でも成長が見込めそうだ」
「このスタンスで働いているのであれば、私のこのスキルを活かせるかもしれない」
というように、漠然と求人情報を読んでいるだけでは思いも至らないような点まで考えることが可能になります。

最終的な確認は面接で!

ここまで、求人情報をもとにどのようにイメージを膨らませるかという点について説明してきました。
しかし、ここでイメージを膨らませたものは、あくまでもイメージであるというのが現実です。
大きくハズレることはないかと思いますが、最終的には面接の場にて、期待していること・想像していること通りの仕事かを直接確認することが大切です。
つまり、転職を進めるにあたって求人情報をスクリーニングのためのフックとして、より具体的な情報は面接を中心に手に入れるという考え方が大切なのです。

こういう話をすると、「面接の場で多くのことを聞きすぎるのはNGなのではないか」と考える方がいらっしゃいます。
しかし、心配する必要はありません。
そもそも面接とは、求職者と企業がお互いについて理解を深めるための場であり、相互に情報交換を行うための場でもあるのです。
もちろん、簡単に調べたらわかるような基礎情報や、求人情報に載っていることを質問するのは失礼に当たることもありますが、もしかすると一生勤めることになるかもしれない転職についてなので、心ゆくまで質問を行うことをおすすめします。その際の姿勢や質問内容においても、きっと本気度・真剣さが伝わるはずです。

面接を行う際の質疑応答の仕方や、抑えておくべきポイントについては「「転職面接における自己紹介のやり方と職歴の伝え方について – 転職新聞」という記事が参考になるかと思います。